次世代ドライ式 筋電センサ MYOSCAN™を開発しました。

筋電義手・筋電センサを中心として、人間の能力を拡張するメカトロニクス機器の開発・製造・販売事業を行っている株式会社ALTs(本社:神奈川県、代表取締役社長:吉田 りょう、基板開発部主任:梶原 勇希)は、義手用筋電センサのノウハウを応用し、自社設計の汎用筋電センサ「MyoScan」を開発・発売しました。高SN比・高感度・小型・安価でランニングコストのかからない乾式の筋電センサで、研究用途から組み込みまで、様々な分野で簡単に筋電情報を活用できます。
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MyoScan

筋電位とは

筋電位とは生物の筋細胞(筋繊維)が収縮活動するときに発生する活動電位です。その筋肉内で発生する微弱な電場の変化を縦軸、時間経過を横軸にとった物を筋電図(ElectroMyoGraphy – EMG)といいます。 筋電位は人間の筋肉の動きを読みとれるため、義手の操作やパワードスーツの操作、リハビリやスポーツ工学などに用いられています。
詳しく見る 表面筋電位(ENG)とは

MyoScanの特徴

■非常に高いSN比・高感度
乾式にも関わらず、ゲイン1500倍のローノイズ増幅回路により、業界最高レベルの高いSN比と高感度な筋電位の測定を可能にしています。

■皮膚への負担が少なくランニングコストもかからない乾式センサ
MyoScanは、電極用ジェルやディスポーザブル電極が不要な、乾式タイプの筋電センサであるため、長時間の利用でもかゆみやかぶれの心配が少なく、ランニングコストや在庫管理のための人的コストもかかりません。

■厚膜純銀メッキ電極を使用
銀は、非常に電気抵抗が小さく、金属アレルギーを起こし難いうえ、抗菌性に優れた金属として知られています。
MyoScanは6つの厚膜純銀メッキ電極を用いており、安定したセンシングと皮膚への優しさを両立しました。

MyoScanのサイズ

■汗や乾燥に強い
独自のセンサ回路設計により、皮膚接触抵抗増加に対する許容量が多いため、汗や乾燥といった外乱中でも安定した測定を可能にします。

■電極が小型のため選択的な測定ができる
MyoScanの電極は幅14mm以下(直径5.8mmの半球状の電極・幅方向電極間距離8.0mm)となっているため、細い筋肉の筋電信号でも選択的に測定することができます。また、基板の幅も18mmと大変コンパクトなため、高密度の多チャンネル解析を可能とします。

計測の様子

■組み込み・分析に適した入出力
MyoScanは、小型かつ入手性の高いJST社SH4ピンコネクタに、電源入力(3.3V~5V)と2系統のアナログ出力(3Vp-p/1Vp-p)を備えており、多くのマイコンボードと外部部品無しで直接接続することができます。また、直接オシロスコープやロガーなどに接続して波形を観察・記録するといった使い方も可能です。

■輪ゴム1本程度の低い押付圧で計測可能
従来の筋電センサは測定時に皮膚に強く押し付ける必要がありました。MyoScanは、特注の銀電極と回路によって輪ゴム1本程度の低い押付圧での測定を可能にしました。

MyoScanはALTsの商標です。

MyoScan 製品紹介ページ

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